春学期もそろそろ終わりを迎え,システム開発も峠を越しました。そこで,やるべきリスト(ToDoリスト)を作ってみました。今まで分かっている問題点,中間報告で指摘されたこと,あったらいいなという機能,論文作成に向けての文献調査,思いつくままですがリストを作成してみました。
#1.服薬督促に応答がない場合の対応
中間報告会で指摘された件です。スピーカーが服薬を督促しても高齢者から応答がなかった場合どうするのか?・・・現実的には電話をかけるだろうと思われます。そこで,緊急連絡先をシステムに登録しておいて,LINE公式アカウントから「お薬を飲むように5回催促しましたが応答がありません。」というメッセージを出力する際,単なるテキストメッセージではなく,ボタンにして,事前に登録した緊急連絡先を表示し,タップするとそこに電話がかかる仕組みを作ってはどうだろうか?
#2.ユースケース図(第2版)
システム開発に先立って,4月頃,必要な機能を洗い出してユースケース図を作成した。しかし,こうしてシステムがほぼ完成した段階であのユースケース図を振り返ってどうだろうか?おそらく,実際に作ると当初のユースケースとはかなり違ってきているのではないだろうか?そこで,ユースケース図を改訂して,現実に即したものを作成し,第2版として残してはどうか。この作業を通じて,実現している機能の整理をしておきたい。きっとマニュアル作成にも役立つだろう。もちろん論文作成にも。[Googleドライブ > ゼミ2020 > 4限輪読 > 11 システム設計 > ユースケース分析 > 作成したユースケース図 > 第2版]
#3.新機能のアイデア集
今後の検証活動を通じて「こんな機能があったらいいな」と思えるような機能があれば,それをユースケース図にして,論文の「今後の課題」のネタや後輩たちに引き継ぐテーマとしてアイデアの蓄積をしてはどうだろう?
#4.グラフのボタン作成
今,グラフの時間軸のスケール(1週間,1か月,半年)の切り替えをボタンでやっているが,それに加えて「血圧」「身長」「体重」のグラフ表示もボタンでやれば便利じゃないか?いちいちLINE公式アカウントに戻ってリッチメニューをタップというのはどうもかったるい・・・。
#5.文献調査
今回開発したシステムのコンセプトは「ファミリー健康記録」(FHR)である。つまり,独居高齢者見守りシステムと個人健康記録(PHR)の融合を図ったシステムである。これは今までにない概念で,その新規性を論文で主張するためには先行研究から高齢者見守りシステムや高齢者を対象とする服薬管理システムを調べ,それらとの違いを明確に論じなければならない。そこで,該当する論文を収集して少しずつ読み進め,読後サマリーをブログに掲載してはどうか?
これまで収集した文献は以下のフォルダにある。
#6.検証作業
前回のブログに書いた検証作業を実践する。Amazonで購入した血圧手帳に日々の検証活動を記録する。正常に入力できたとか,上の血圧が240と誤認識されたとか,「OKグーグル・・・につないで」と声掛けしたら「わかりません」と返されたとか,そんな記録を手帳に付けて,あとで集計して誤認識率など定量的なデータを取得する。入力に要した時間や誤認識した場合の訂正して正しい入力を終えるまでの時間なども計測できればなお良い。
#7.セキュリティ
公式LINEアカウントはQRコードを読み込めば誰でも友達追加できる。ということは,このシステムは個人情報漏えいに対して全くの無防備である。そこで,スプレッドシートに利用が許可されたUIDリストを登録し,そこに無いUIDのユーザがアクセスしてきたら,拒絶できるようにUIDフィルタリング機能を実装してはどうか?
#8.ログ
作成したWebAPIにログを出力する機能を実装し,利用状況のログを書き込み,入力時間や誤認識データの検知など,計測を自動化してはどうか。また,定期的にログを切り替えて,ログのバックアップを取るためのスケジュール機能をGASで実装する。そうすると,使っているうちに知らぬ間に実験データが蓄積されることになる。
#9.受診予定アラート
日々薬を服用していけば,やがて薬はなくなり,次の受診を考えなければいけない。システムは薬の残量を把握できるはずだから,「あと一週間で薬はなくなります。受診を考えてはどうでしょうか」といったアラートをスピーカーが喋るとありがたくないか?