研究タイトルを考えました。
家族健康記録「薬シェア」の開発と評価
Development and evaluation of Family Health Record "Drug-Share"
個人健康記録(PHR:Personal Health Record)は有名ですが、私たちが開発しているシステムは個人で健康を管理するというよりも家族でお年寄りの健康管理を支援するというコンセプトが強いので、家族健康記録(FHR: Family Health Record)という造語をタイトルに使ってみました。
我ながら良い用語を思いついたものだとほくそえんでいたら、なんと既に中国人と思しき人が彼の作ったアプリにこの用語を使っていました!うそ~、残念。でも、このアプリ、普通のPHRのように見えますが・・・。
"Family Health Record"でGoogleを検索すると、あるは、あるは・・・・。
しかし、どれも普通のPHRか、あるいは一つのアプリで家族全員の健康記録を管理するアプリのようです。私たちのアプリのように「高齢者を見守る」というコンセプトは入っていないようです。少しホッとしました。
新規性・有用性・信頼性
医療情報学会が公開している「論文・詳細抄録の書き方(システム開発研究編)」によれば、システム開発研究の論文にとっての必要条件は「新規性・有用性・信頼性」の3つであるとのことだ。
今回の研究の新規性は何かと考えると、QRコードで処方情報を読み込んだり、薬の時間になるとアラームを出したり、薬を飲んだかどうかを記録したり、薬剤情報を詳しく検索したり、血圧を音声で記録してグラフ表示したりするアプリなんてそこら中に転がっているので、これらの機能をもって新規性とは言えない。
新規性がもしあるなら、それは家族がお年寄りの健康記録を支援する機能を提供しているという点である。もちろん、既存の健康管理アプリを使えば今でもできるわけだが、既存アプリはそれを目的としているわけではない。その点を強調したい。
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