今日の輪読は
片山裕加里:ベイズ学習を用いた女性の健康管理スマホアプリの開発. 医療情報学連合大会論文集, 2017.
を紹介しました。
女性の健康管理のためのスマホアプリはたくさん世に出回っています。たとえばルナルナやMoniciaなどがあります。今回読んだ論文は日々の健康記録を入力して蓄積すると、テキストマイニング技術を使って疾患を予測するというスマホアプリです。
とはいえ、予測できる疾患は5つの疾患に限定されているし、蓄積された情報(症状をフリーテキストで入力したり、選択した項目をテキストに変換しただけのテキスト情報)を論文抄録やネット記事で学習した分類器を使って文書分類しているだけなので、あまり現実的とはいえません。
とはいえ、女性の社会進出が進む中、女性特有の健康問題で仕事や勉強に実力を発揮できないのは社会にとって大きな損失であり問題なので、こういったスマホアプリの需要は高いと思います。
しかし、最大のネックは入力です。インストールしたものの、なかなか続かないという声が上がりました。どうやって簡単に入力できるか、あるいは面倒な入力をしてでも使いたいという気にさせるか、そのあたりが勝負どころです。
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