2020年11月24日火曜日

論読:長距離移動マタニティの在宅・通院時におけるリスクを想定した周産期の見守り支援アプリケーションに関する研究

 

11244限、輪読を行いました。

 長距離移動マタニティの在宅・通院時におけるリスクを想定した周産期の見守り支援アプリケーションに関する研究  (10/23確認)

著者名:野口 裕之介、皆月 昭則

雑誌名:第82回全国大会講演論文集、巻:2020、号:1、ページ:643-644

発行年:2020-02-20

【概要】 

妊産婦は,定期健診など様々な高度医療が必要である.居住地域に高度医療機関がない非都市部の妊産婦は,都市部へ長距離移動のリスクや不安を抱えた通院をしている.特に,前期破水など身体的なリスクにおいては,非都市部の妊産婦に対する長距離移動支援が急務である.そのため、本研究では非都市部の妊産婦支援に向けたスマートフォンアプリケーションを開発した.平時の通院と破水による緊急的な移動時も,アプリケーションは見守り支援が可能である.平時では,在宅時に陣痛・破水を中心とした周産期の知識の学習が可能である.評価は,医療者・妊娠経験者に対して使用感検証・アンケート調査を実施し,開発したアプリケーションの有用性を確認した.

【ディスカッション】

 体重管理、陣痛測定といった管理機能や、破水に対する知識強化の機能など、マタニティ向けの多彩な機能が盛り込まれたアプリであった。特に、妊婦の長距離移動におけるリスクを想定した、深層学習による見守り機能は大変興味深かった。深層学習の1つ「スパースオートエンコーダ」を利用し、通院時間の超過や通院経路からの逸脱を検知することができるようだ。

 今回は「異常の検知」を行うことのできるスパースオートエンコーダとその有用性について、少しだが理解できたように思う。 分野を問わず様々な場面で活用ができそうだと感じた。

 

 

【参考資料】

IOSアプリケーションを用いた陣痛間隔計測支援システム (10/23確認)

著者名:加我諭志、皆月昭則

雑誌名:第76回全国大会講演論文集、巻:2014、号:1、ページ:679 – 681

発行年:2014-03-11

スマートフォンアプリケーションを活用したマタニティ支援システムの開発 (10/23確認)

著者名:渋谷 卓磨、土田 栞、上川原 ひろみ、小松 望、皆月 昭則

雑誌名:第78回全国大会講演論文集、巻:2016、号:1、ページ:183-184

発行年:2016-03-10

スマートデバイスを用いた保健師・妊婦のつながり支援システムの開発 (10/23確認)

著者名:西川 奏、上川原 ひろみ、山根 麻美、若狭 節子、山内 寿代、皆月 昭則

雑誌名:第79回全国大会講演論文集、巻:2017、号:1、ページ:811-812

発行年:2017-03-16